「古墳大国」群馬県!
今回は藤岡市の白石古墳群の七輿山古墳と隣接している平井地区1号古墳に行ってきました。
白石古墳群には白石稲荷山古墳、十二天塚古墳、十二天塚北古墳、七輿山古墳、伊勢塚古墳、皇子塚古墳、平井地区1号古墳、堀越塚古墳などたくさんの古墳があります。
七輿山古墳は写真に収まりきらないくらい大きな古墳でした。周りはアスファルトなどが少なく、昔は田畑だったのかな?という感じの人の手が入っていないような場所です。
入口付近には、現役を終えたお地蔵さん?らしきものたちがたくさんありました。
壊れてしまった石造の安置所のような役割を果たしているようです。
緑に包まれた木漏れ日の美しい古墳
古墳に登ってみました。
木が生い茂り、ジブリの世界のような雰囲気が漂っています。
古墳の木々の隙間からは藤岡ののどかな街並みが垣間見れます。
大きな古墳に上るとまわりが見渡せてとても清々しいです。小さな山登りと言っても過言ではありません。
春は桜がきれいに見えるスポットだそうです。
七輿山古墳はきれいな駐車場とトイレがあるので、古墳初心者でも行きやすいですね。
駐車場近くには七輿山ドライブインというレトロな自動販売機を設置しているおもしろスポットがあります。古墳と合わせて行きたい場所のひとつです。
芝生の美しい平井地区1号古墳
七輿山古墳の先を少し歩くと、平井地区1号古墳があります。
こちらは広々とした芝生の丘にあり、思わず走り出してしまいそうなくらいとても開放的な場所です。
周りは畑がたくさんあり、畑仕事をするおじいさんの姿がのどかな雰囲気を演出しています。
草と木とちょっとした座るスペースしかありませんが、しばらく何も考えずに留まっていたい気持ちになります。
一人景色の良い場所で考えごとをしたい時など穴場スポットかもしれません。
更にその先を歩くと白石稲荷山古墳と藤岡歴史館が見えるので次回はそちらに訪れてみたいです。
七輿山古墳
七輿山古墳は6世紀前半につくられた三段築成の前方後円墳です。6世紀代の古墳としては東日本最大級のもので、全長145m、後円部径87m、前方部幅106m、高さは前方部・後円部ともに16mの大きさです。出土遺物は円筒埴輪、形円筒埴輪、人物・馬・などの埴輪類や須恵器・土師器があります。特に、円筒埴輪は径50cm・高さ110cmで、7条の凸帯(とったい)が巡る大型品で、全国でも稀なものです。
七輿山の伝説
七輿山の由来は、羊太夫の伝説からきています。奈良時代に新設された多胡郡を賜った羊太夫は、八束の小脛という神童の引く天馬に乗って朝廷へ日参していました。ある日、羊太夫は悪ふざけで昼寝をしている小脛の両脇に一本づつ生えている白羽を抜いてしまいました。すると、神通力を失い天馬が走らず、朝廷へ日参できなくなりました。朝廷は羊太夫が謀叛を計っているとして討伐軍を派遣しました。八束城を追われた羊太夫の一族が落ち合った場所が「落合」という地名になり、羊太夫の女房ら7人がここで自害し、それぞれ輿に乗せ葬ったので「七輿山」と言う名称が伝えられています。
指定日:昭和2年6月14日
追加指定:平成8年9月26日
所在地:藤岡市上落合
平井地区1号古墳
この古墳は隣接する皇子塚古墳と同時期の6世紀後半に造られた古墳で、平成3年度の調査により径24m、高さ4メートルの二段に造られた円墳には、葺石、埴輪列、周溝、祭祀遺構が確認されています。石室から出土した装飾太刀をはじめとする多数の副葬品や墳丘から出土した埴輪は、国の重要文化財に指定されています。
指定日:平成5年4月20日
所在地:藤岡市三ツ木
引用:藤岡市ホームページ